今回は「こんな子に育ってほしいシリーズ」として、テレビ番組『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』で一躍有名となった葛飾北斎博士ちゃんこと目黒龍一郎さんについてご紹介をしたいと思います。
彼の北斎に対する深い愛情と知識は、多くの人々に驚きと感動を与えています。本記事では、目黒龍一郎さんのプロフィールから、北斎に憧れるきっかけ、学業、家族構成、さらには将来の展望まで、彼の魅力に迫ります。
葛飾北斎博士ちゃん・目黒龍一郎とは?プロフィールと活動内容
葛飾北斎博士ちゃん・目黒龍一郎さんのプロフィール
目黒龍一郎さんは、2009年生まれで高校生です(2025年8月時点)。
東京都に在住し、葛飾北斎の生き方や作品に心底から魅了されています。彼の北斎への情熱は、単なる知識の蓄積に留まらず、実際に北斎の生活習慣に倣って行動することにも表れています。
例えば、北斎と同じように毎朝5時に起きて絵を描くことを日課としています。この探究心と行動力が、彼を「葛飾北斎博士ちゃん」たらしめているのです。
葛飾北斎を好きになったきっかけは?
目黒龍一郎さんが葛飾北斎に惹かれたのは、北斎の「森羅万象、何でも描いている」という点にあります。
恐竜、鳥、電車、車、お城、神社仏閣といった目黒龍一郎さんの興味の対象が、すべて北斎の作品の中に存在していることに気づいたことが大きなきっかけでした。さらに、他の絵師とは一線を画す斬新な構図や発想の豊かさにも心を動かされました。例えば、まるでドローンのような上空からの視点で描かれた絵など、常識を覆す表現方法に感銘を受け、北斎への憧れを深めていったのです。
国際北斎学会特別顧問としての活動
目黒龍一郎さんの北斎に対する深い知識と情熱は、中学生という若さでありながら国際北斎学会特別顧問という肩書きを持つまでに至りました。彼は美術館での講演会やワークショップを多数開催しており、浮世絵の魅力を多くの人々に伝える活動を積極的に行っています。
たとえば2024年夏には、アダチ伝統木版画技術保存財団で「葛飾北斎博士ちゃんと自由研究」と題したイベントの講師を務め、子どもたちに北斎流の描画法や浮世絵版画の制作過程を楽しく教えています。
🌊 #北斎今昔 新着記事🌊
— アダチ版画研究所 (@ukiyoe_adachi) August 5, 2024
「#葛飾北斎博士ちゃん」こと #目黒龍一郎 さんが、子ども向けイベントに登壇。#北斎 の #浮世絵 の魅力を、参加者に伝えました。浮世絵愛にあふれたイベントの模様をお伝えします。
葛飾北斎博士ちゃんと浮世絵大好きキッズの夏休みイベントレポートhttps://t.co/1iJmHuARS9 pic.twitter.com/4nha8WdCRh

中学生で、大勢の前でこのような活動ができるのはすごいですね。
参加してみたかったです。
目黒龍一郎さんの家族構成
母親は書道家の高橋史さん?
目黒龍一郎さんの母親は、書道家の高橋史さんです。書道教室「墨麗(すみれ)サロン」を主宰し、書道を通じて人々の心に安らぎや豊かさを届ける活動をされています。
目黒龍一郎さんは生後8か月の頃から、書道教室の看板赤ちゃんとして高橋史さんの仕事を見守り、自然と筆に触れる機会を得ていました。高橋史さんは、龍一郎さんが筆を持つことを「楽しいこと」だと感じられるよう、褒めることで好奇心を育んでいきました。
引用元:https://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-15307.htm
◆略歴
1979年東京生まれ。書家の母より2歳から書を学ぶ。
会社員時代に筆跡心理学を学び、独立。
・書道&ペン字教室 / 墨麗(すみれ)サロン主宰
・目黒式こども文化スクールSENS(センス) 副校長
・日本筆跡心理学協会 筆跡アドバイザー・マスター◆専門分野
ほんの少しのコツで格段に文字が美しく変化する美文字の黄金ルールをはじめ、墨麗式文字の分析術、統計学と心理学を融合させた「筆跡心理学」に基づいて書き手の深層心理や行動傾向を明らかにする筆跡診断、文字を変えると人生が変わるというメカニズムのもと「なりたい自分に近づくための書き方」指導を行います。
職種別ビジネスシーンに活用できる筆跡心理学や、お子様への文字指導などライフスタイルに役立つ美文字スキル、集中力・忍耐力・決断力といった精神力を高めるためのエッセンスを、「書く」ことを通して実践的にわかりやすくお伝えします。◆著書・監修本
・強運文字レッスン帳(日本ヴォーグ社)
・高橋史のHAPPY文字占い(メイツ出版)
父親は茶道家の目黒公久さん?
目黒龍一郎さんの父親は、茶道家の目黒公久さんです。自然派茶道教室「星窓」を主宰し、茶道裏千家流の門下生として活動されています。
目黒公久さんは、15歳から本格的に茶道を始め、若くして講師資格を取得した実力者です。日本文化に造詣の深い両親のもとで育った環境が、目黒龍一郎さんの葛飾北斎への興味を育む土壌となったことは間違いありません。
家族は日本文化に精通している?
目黒龍一郎さんの家族は、母親が高橋史さん、父親が目黒公久さんと、両親ともに日本文化の専門家です。さらに、高橋史さんの実姉である伯母の高橋朋子さんは、東京藝術大学を卒業した日本画家として活躍しています。
このような環境で育った目黒龍一郎さんは、幼い頃から書道や茶道、日本画といった日本の伝統文化に囲まれてきました。家族全員がそれぞれの分野で才能を発揮し、日本文化を深く愛していることが、彼の才能を開花させる大きな要因となっています。



このような家族環境を考えると、目黒さんが「葛飾北斎博士ちゃん」になるのも納得できます。
ただ、一般家庭ではあまり参考にならそうです・・・。
葛飾北斎博士ちゃんの学業と将来
通っている中学校はどこ?(渋谷区立原宿外苑中学校)
目黒龍一郎さんが通っていた中学校は、東京都にある渋谷区立原宿外苑中学校です。
彼は学業面でも優秀であり、作文コンクールでの受賞歴もあります。小学生の頃には絵画コンクールで銀賞を受賞するなど、絵画においても才能を発揮しています。
生徒会長としての活躍は?
目黒龍一郎さんは、通っていた中学校で生徒会長も務めていました。
2024年6月には、彼が主導して企画されたパラスポーツ体験イベント「原リンピック」が開催されました。このイベントは「障害の有無にかかわらず誰でも参加できる運動会」をコンセプトに、共生社会の実現について考える機会を提供するものでした。彼のリーダーシップと行動力は、学校生活でも高く評価されています。



中学生にして、大勢の前でお話をされたり、テレビでの堂々とした立ち振る舞いはすごいなと思っていましたが、生徒会長をされていたということを考えると納得ですね。
高校受験と進路について(日比谷高校の噂は?)
目黒龍一郎さんは、現在は中学を卒業し、名門の日比谷高校に通われています(2025年現在)。
好きなことを追求する一方で、学業にも真剣に取り組んでいます。塾に通い始めたものの、「絵は描くでしょう(笑)」と制作活動も続けていく意欲を見せています。



先日、子どもと一緒に日比谷高校の学校説明会に行ったところ、なんと目黒龍一郎さんが登場されて、説明をしてくれました!
日比谷高校に進学されているということで、学業も優秀なのですね。
葛飾北斎博士ちゃんのメディア出演・イベント情報
「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」出演歴
目黒龍一郎さんは、テレビ朝日系の人気番組『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』に「葛飾北斎博士ちゃん」として出演し、その博識ぶりと情熱的な姿勢で大きな反響を呼びました。番組では、新千円札のデザインに採用された「神奈川沖浪裏」の魅力をはじめ、北斎に関する幅広い知識を披露しています。
海外での「幻の北斎」大捜索プロジェクトとは?
2024年新春スペシャルでは、目黒龍一郎さんがオランダとイギリスを訪れ、「幻の北斎」大捜索プロジェクトを敢行しました。オランダのライデン国立世界博物館では、江戸時代にシーボルトが密輸したとされる北斎の肉筆画を鑑賞。落款がない理由を分析するなど、専門家顔負れの鋭い洞察力を見せました。
また、イギリスの大英博物館では、通常は立ち入りが許されない収蔵庫に潜入し、版画にする前の貴重な「下絵」と対面。この経験は、目黒龍一郎さんだけでなく、多くの視聴者に感動を与えました。
講演会やワークショップの開催情報
目黒龍一郎さんは、美術館やアートイベントで数多くの講演会やワークショップを担当しています。
例えば、2023年10月には長崎県佐世保市博物館島瀬美術センターで開催された「北斎展」で「プレミアム・ギャラリートーク」を行いました。また、2024年7月にはアダチ伝統木版画技術保存財団で親子向けのイベントを開催するなど、日本各地で北斎の魅力を伝える活動を続けています。
引用元:佐世保市博物館島瀬美術センターHP
目黒龍一郎さんが葛飾北斎から学んだこと
北斎の斬新な発想とは?
目黒龍一郎さんが北斎から学んだ最も大きな点は、その斬新な発想の豊かさです。
北斎は、同じモチーフを描く際にも、他の絵師とは違う視点、例えば上空から見下ろすような構図で描くなど、独自の表現を追求しました。目黒龍一郎さんは、北斎のこうした枠にとらわれない考え方に感銘を受け、自らの制作活動や学業にも生かしています。
「冨嶽三十六景」に隠された秘密(黄金比とフィボナッチ数)
北斎の代表作「冨嶽三十六景」には、驚くべき数学的計算が隠されています。
目黒龍一郎さんは、その作品に黄金比やフィボナッチ数といった数列が用いられていることを指摘し、北斎が単なる感性だけでなく、緻密な計算に基づいて構図を描いていたことを解説しました。
目黒龍一郎さんは、北斎が実際に使っていたとされるコンパス「ぶんまわし」を自作するなど、その知識を実践的に探究しています。


北斎に倣った学び方や生活習慣は?
目黒龍一郎さんは、北斎のように「何でも絵にして覚える」というユニークな学習法を実践しています。
期末テストの勉強で覚えた単語を浮世絵風に描いたり、歴史の流れを「chat明治」と題した絵でまとめたりと、絵を描くことを通して楽しみながら知識を定着させています。
また、北斎の生活習慣に倣って毎朝5時に起きるなど、憧れの人物に近づくための努力を日々続けています。こうした彼の学び方や生活習慣は、北斎への深いリスペクトから生まれているのです。



この「絵にして覚える」というスタイルは、うちの子どもが昔習っていた「どんぐり倶楽部」の勉強法に通じる部分がある気がしました。
ただ、目黒さんのように本当に「北斎の絵好き」といったようなバックグラウンドがないと、ただやり方だけをまねしてもうまくいかない気がします。
ただ、自分の好きことをうまく勉強に取り入れるという考え方は参考になると思います。
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