🏢 基本情報
- 企業名:株式会社エプコ(Epco Inc.)
- 証券コード:2311
- 業種:サービス業
- 所属取引所:東証スタンダード(STD)
- 決算期:12月31日
📝 企業概要と特色
株式会社エプコは、住宅のライフサイクル全般を支える設計・メンテナンス・再エネサービスを展開し、「住まい・暮らし・地球環境をデジタル技術で支える」ことをパーパスに掲げる企業です。気候変動リスクと機会の分析やTCFD提言への対応など、環境面の取り組みも強化しています。
人的資本を「もっとも重要な価値創造の源泉」と位置づけ、ダイバーシティ・イノベーションや人材ポートフォリオの転換に注力。柔軟な働き方の整備や、女性・外国籍人材・障がい者など多様な人材の活躍を後押しする姿勢が特徴的です。

👶 育児休業制度と人的資本戦略
エプコは人的資本戦略と経営戦略を連動させた中期経営計画(2025-2027)を策定。以下のような多面的な育児支援・人的資本施策を推進しています。
主な取り組み内容:
- 女性管理職比率:22.8%(2024年)→目標25.0%(2025年)
- 産休・育休取得者:過去10年で延べ83名(復職率83.1%)
- リーダー研修受講率:93.8%(2024年)→目標100%
- 健康診断有所見率:74.3%→目標50%以下へ
- 「テレワーク50制度」:年間50日まで在宅勤務可能(事情問わず利用可)
- 女性活躍推進「ルミライズ」:月1回の社内活動を通じてキャリア支援
- 「日本一静かなコールセンター」構想:聴覚障がい者の積極採用を推進

📊 定量的実績・数値目標
指標 | 内容 |
---|---|
女性管理職比率 | 22.8%(2024年)→25.0%(2025年) |
リーダー研修受講率 | 93.8%→100%目標 |
健康診断有所見率 | 74.3%→50%以下目標 |
外国籍社員比率 | 約27% |
育休復職率(10年累計) | 83.1% |
🌱 制度の強みと独自性
- 外国籍・女性・障がい者を含む多様性人材活用が進んでいる
- 「柔軟な働き方×育児支援×健康経営」の3軸体制
- リスキリングやBIM、保険鑑定など多分野での資格取得支援
- EラーニングでのITスキル強化と資格取得支援も展開
- チームリーダー以上の女性登用を経営課題として明示的に推進

📚 制度から見る働き方のヒントと今後の展望
エプコは今後、再エネ・住宅・新規事業の三本柱で事業成長を目指す中、人的資本を成長戦略の軸として位置付けています。柔軟な働き方の選択肢や、エンゲージメントサーベイによる社内改革が特徴的です。
特に「女性が働きながら挑戦できる組織風土づくり」に向けた対話型施策(タウンホールミーティングやルミライズ)や、リーダー育成体制の整備は、他社と比べても先進的といえるでしょう。
※本記事は2025年3月25日提出の有価証券報告書をもとに作成しています。
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